そして…意味深な
笑顔を浮かべた仲間に、
囲まれ現れたのは
元彼くん。
変わってなかった…

別れてからずっと
忘れなきゃって必死で
頑張ってきた。

あのあと、
「好きだけど今は無理…」
って言われた…
でも、想いを
過去形にしなきゃって…
流したたくさんの涙を
ムダにしたらだめって
自分と戦った。
でも、そんな人が…
忘れなきゃいけない人の
笑顔がすぐそばにあったんだ…



最初の一週間なんて地獄。
みんな興味津々だから、
わざわざクラスに
まで押しかけて
最低な女、の顔を見に来る。
強がるしかなかった。

(そんなに見たいの?
楽しい?なんなら
見学料でも取ろうか?
暇だよね~。そんな暇なら
自分磨いて男作りなよ。)

最低な女になってた。
自分だって振られたような
もんなのに。
彼が言った『今…』はきっと、
無理じゃなくなる日
なんて来ないから…
分かってたから辛かった…



寄ってきて
「友達になろう?」
なんて子は
もちろんいないし、
口を開いたら
「付き合ってたんでしょ?」
「もしかして
まだ付き合ってたり?」
とかなんとか
言ってたっけなぁ。
小学校が同じだった子は、
卒アルまで持ち出して
私の過去バナしてた。
正直、
(コイツ頭ん中大丈夫?)
って思ったし、
(周りの子も
何が楽しいんだろう?)
って思ってた。


でも、そんな人たちにも
友達ってのがいて…
すごく嫉妬して…
こんなはずじゃなかったのに
って陰で泣いてた。