(!?)
由衣はビックリして手を引っ込めた
瞳は大きく見開かれ混乱の色が差している
その仕草がたまらなく加虐心を煽られる
パッと隣を見るといるはずの律子がいなかった
(えっ?えっ?)
由衣は更に混乱しながらキョロキョロと律子を探すと招待客に捕まっていた
「ねぇ?どこのお嬢さん?」
はじめて会った人に声など出せるわけもなく由衣は首を振るばかり
(早く…帰りたい…)
「答えられない?」
由衣の仕草に男は我慢出来なくなったらしく由衣の手を掴んで会場を離れようと引っ張る
(いやっ!)
「ねぇ…良いとこ行こうか?」
気持ち悪いにたりとした笑顔にぞくりと嫌悪感がはしる