いつもの倍の時間がかかって食事を(勉強)したことに由衣は申し訳無さそうに立夏を見た
「ん?」
由衣は立夏を見てからキッチンに目を向けた
(篠田さんに謝りたい…家族がいるのに…)
律子も家族持ちの為二人が夕食をすると帰ってしまう
本当なら篠田も早く帰れたと思った由衣
もちろん立夏に頼まれたわけでもなく最後まで付き合った篠田は、キッチンで後片付けをしていた
「由衣様っ!」
ダイニングにつながっているキッチンの入り口に由衣が立っていた
篠田は前掛けで手を拭きながら慌てて由衣に近づいた
「いかがされました?」
「ぁ……こんな……ぉそくまで…ごめん…さい…」