「そうそう…音を立てないで…」 辿々しくナイフとフォークを操る由衣は肩に力が入っていた 立夏はこめかみにキスをした びくりっと由衣は立夏を見た 「リラックスして?」 立夏は隣から優しく教えてくれるし、村田もお上手と言ってくれる 篠田も村田に勉強のすすみ具合を聞きながら調理してくれる 恵まれすぎていて怖い パーティーで立夏に恥をかかせたくない そう思うと由衣はがんばらなきゃと意気込んだ