「着替えて待っているからね?」
と言って寝室を出て行った
由衣は呆気にとられていたがクローゼットから黒のトップスとグリーンのパンツ、グレーのパーカーを羽織ってダイニングに急いだ
由衣にしては少しボーイッシュな服装
クローゼットの中は全部立夏が取り揃えたもの
だから由衣にしては、と言うよりは立夏にしてはが正しい
パタパタとスリッパの音がすると立夏はダイニングのドアを見ていた
「村田さん頼むね」
と言って食事を運ばせた
由衣が入ってくると定位置の立夏の隣に座った
「ごめ……なさい…」
「そんなに待ってないから大丈夫」