『今度連れてきなさい』

 「…嫌です」

 『そうやってずっと囲っておくつもりか、まるで愛人だな』

 「愛人?!」


怒りを露わにイスから立ち上がる

愛人なんか有り得ない


 『そうだろ?違うなら早く紹介したらどうだ?』

 「紹介したら認めてくれるんですか?わざわざ傷つけになんか行かせる訳ない」

 『なら白石家との縁談は公表させてもらう…嫌なら今度のパーティーに連れてきなさい…いいな?』

 「…わかりました」

 『わかってるとは思うが取引先の方も来るんだ、本郷の名を地に落とすな』


それだけ言うと龍郎は携帯を切った


 「ふふっ…立夏どうする?後2週間もないぞ?」