普段からあまり出歩かない由衣は学校以外でこんなに人が溢れているのを久し振り見た


-…外寒いもんね…

 「暖房効いてるかい?まだ2月だからね」


そう言って立夏は空調を気にし出した


-う、運転!危ない…
 「あぶ…っ……」


思わず声が微かにでると由衣は口元を押さえた


その行為にふっと微笑んだ立夏


 (無理しなくてもいいのに)


由衣が声を発さない理由は知っている


だからわかりやすい由衣はなんでも顔に出てしまう

何を考えてるか、何を言いたいのが伝わる