立夏はネクタイを緩めて寝室に向かった
由衣の
コンコンッ
「由衣?」
返事がない
(…すねてるのか?)
「由衣」
やはり返事がない
立夏はドアノブに手を置いて開けようと力をいれた瞬間
「わっ!!」
由衣も開けようとしていたらしくグンッと立夏は由衣を押し倒していたのか
(えっ…)
「っ…」
由衣はなにが起こったのかわからなかった
立夏の声がしてドアを開こうとしたら立夏が勢いよく自分を押し倒すように倒れ込んできた
「由衣?」
立夏は顔を上げたが起きようとはしない
由衣は立夏のブルーの瞳に捕らわれた
「由衣……」
愛おしそうに頬を撫でてから立夏は由衣の柔らかな唇に自分の唇を重ねた