立夏の「僕にまかせて」の言葉を信じたのは間違いだった
立夏は高級ブティックに向かうと由衣の身体に服を少し当てては、笑顔で「似合うね」と言って見たものすべてを見たことのない真っ黒なカードで買った
由衣がスーツの袖を掴んで首を横に振っても止まってはくれない立夏
(……こんなに……)
由衣は諦めて立夏と店員がなにやら話しているのをソファーに座って眺めていた
ソファーに座る少女は高校生の制服を着ているがぐっと幼く見える
この男性のなに?まさか恋人?
「可愛い妹さんですね?」
「恋人です」
女性の店員の軽い言葉に表情一つかえずに答える立夏
(えっ…)
「し、失礼しましたっ」