「由衣?」


弥生の声にハッとして首をブンブンと振る


 (違う違うっ…考えてないっ)

ーううんっなんでもない

弥生に笑顔を向けてから弥生の腕をぎゅっと掴んだ








* * * * * *



 「「はぁ?!婚約者?」ぁ?」


お昼休みに早苗、弥生と芝生で食事をしているときに昨日のことを話した


 (…確かに今日の由衣のお昼…重箱だし…)

 (ゆっ…由衣が本郷家の御曹司の…)


二人は由衣が心を許している親友、そして数少ない声を出して話せる相手でもある(周りに誰もいない状態で)