年上の、しかも自分の母ぐらいの(由衣は両親の顔を知らない)女性にそこまで言われては由衣も苦笑いをして応えた


 (う~ん…やっぱり大富豪ってわかんないなぁ~着替えくらい自分で出来るのに…)

なんて考えていたらドレッサーの前で律子に髪を二つに結われていた


 「由衣様の御髪はきれいですね?」

ーそ…そんなこと…っ…

鏡で律子と目が合うと恥ずかしくて目を外した


 (可愛らしい方…立夏様が惚れるのもわかる気がする…)


律子は自分の娘と同い年の主の婚約者が好きになっていた


たった1日でと言われても、娘のように感じてしまう