「どうされました?」


律子には立夏と違って由衣の言わんとしていることがわからない

由衣はベッドサイドに置いてあるメモ紙に


 【そんな豪華な服着れません…】

 「立夏様のお見立てがお気に召しませんか?」

 【私には豪華すぎます…】

 「いえいえ、これはルームウェアとしてお使い下さいね?」

 【でも…】

 「由衣様?」


有無を言わさない律子の口調に渋々ベッドから降りてワンピースを受け取ろうと手を伸ばすと


 「お手伝いしますので……」


律子は由衣の服を脱がそうと近づく


 「っ…」


由衣は慌ててメモ紙を取って


 【自分で着替えますから…律子さん?】

 「しかし…」

 【律子さんお願い】