立夏は由衣を抱えたまま起きあがると時計は7時を指していた


 「由衣、お腹空いてない?夕食にしよう」


立夏が由衣を離すと部屋に備え付けの電話をとって、なにやら話してすぐにベッドに戻ってきた


 「篠田さんが由衣のために腕を奮ってくれるらしいよ?」

ー楽しみ♪

 「だから着替えようか?」

立夏もスーツのシャツがしわになっていた

 「律子さんが来るから待っててね」


立夏が部屋からでると入れ替わりに律子が入ってきた


 「由衣様お着替えしましょうね?」


律子はクローゼットから部屋着とは言えない上品なワンピースを取り出した


由衣は遠慮しがちな瞳で律子を見た