「な、なにか?」

 「はい、こちらに御堂由衣さんはお勤めですか?」

 「えっ?由衣ちゃん?えぇ…」


杉本はまじまじと青年を見た


 「今いますか?」

 「えっ?あ~由衣ちゃんなら今日は上がりました」

 「…そうですか……あの住所わかります?」

 「えぇ……それよりあなた…由衣ちゃんのお知り合い?」
 (お兄さんには見えないし…)

 「僕ですか?…僕は由衣さんの婚約者です」