次の日

カーテンから零れる日差しにうっすらと瞳を開く由衣


 (……確かめに行かなきゃ…)


まず南と話さなければならないと思った


昨日の悪魔のような真由に囁かれた話を南に確認しなければと


南が両親のことを知らないかもしれない、でも会わなければならないと感じた


 「えっ…施設にですか?」

 「はい…行きたいんです…」


村田はてっきり立夏に会いに行くものだと思っていただけに落胆した


 「わかりました、車を出しますね?…後立夏様が今日必ず来てほしいと言っておられましたから」

 「わかりました、先生に会った後……で……」


正直今は立夏に会いたくなかった

でも南に会った後なら行けるかも、と思っていた