「ふふっ…それともあなた、自分の両親の会社を潰した相手の息子と結婚でもするつもりなの?」

 「…………えっ…?」


固まったままカップを持っていた手からカップが滑り落ちた


 「…知らなかったの?御堂由衣さん?」


真由はだんだんと白なる由衣を面白がるように見ていた


 「ふふっ…自分の両親のことも覚えていないの?薄情な娘ね?」

 「…うそ…」

 「なにが?どこが?…嘘だと思うなら南さんに聞いてみれば?」

 「先生?」

 「まぁ…そこももうなくなるけどね?」