ティーパックを持つ手も微かにふるえている


ただえさえ苦手な真由だが、威圧的に話しかけられては由衣はどうしようもなく不安になる


 「ど…どうぞ…」

 「ありがと」


真由は出された紅茶を優雅に飲んでいるが、由衣は顔をあげることなく視線は下を向く


 「で?いつまでここにいるつもりなのかしら?」

 「はっ…?」


真由の言葉にぱっと顔を上げた


 「だから、いつまでここにいるつもり?」


 「いつって……」

 「だって立夏さんが退院した日に私との婚約パーティーがあるのよ?」