「……由衣…?顔上げて」

 「っ…」


立夏に請われるまま顔を上げた由衣


 (まだ…顔赤い)

 (……恥ずかしすぎる)


ブルーの瞳を直視出来ない由衣は視線をあちらこちらに泳がす


 (あら…いい雰囲気?)


鈴はそろ~っと病室を出た


 「由衣、僕を見て」

 「っ…い、いや…」


立夏は手を伸ばして由衣の頬に触れた


触れた瞬間由衣は立夏に釘付けになる


 (ななななに!?)

 (反応が…可愛よすぎる…)


立夏は手を頬に滑らすと額に触れるだけのキスをした