真由の香水が余計に頭を痛ませる


 「…すいません…仕事が詰まってますので…」

 「そう…ですわね、大切なお仕事の邪魔はしてはダメですね…なんていったて大切な旦那様ですから」

 「………」


真由は妖しい微笑みを浮かべて病室を出て行った


 (…何が旦那様だ。結婚するつもりはない、父さんにも言わなくては…)


イライラしながらキーを打っていたところに由衣と鈴がお見舞いにやってきた


* * * * *


由衣は立夏のベッドの近くのイスに座ってはいたが何も話せないまま俯いていた


 (由衣!がんばって!)


買ってきたお花を生けていた鈴は由衣にエールを送った