お昼休み、やっと二人きりになってゆっくりと食事をしていた


鈴はみんなの変わりようにぷんぷんと頭から煙がでている

由衣はそんな鈴を見て苦笑いを浮かべていた


 (…鈴も優しいよ?)


鈴が怒るのも無理ないと思いながら、その反対にみんなの態度の変わりようが普通なのかもしれない、とも思っていた由衣


「本郷」という大きな後ろ盾を欲しいところなど数え切れないくらいある、しかもその跡取りの御曹司の婚約者が近くにいるのにうわべだけでも仲良くしといて悪いことがない


一般家庭で育っていない由衣にも答えがでるのは簡単だった