立夏自身が思い出さなければ由衣に対する想いがそれだけだと

由衣もまた立夏への想いを改めて感じてくれればと思った村田


でもやはり立夏が想い出さなければ「婚約者」と言ってしまいそうだと村田は思った


 (…甘いですね自分も…立夏様にも由衣様にも)


そう思いながら篠田の用意した夕食をトレーに並べた


 (…大切な人…か、だったらなんで僕は忘れてしまったんだ?)