「由衣様…戻りましょう?」


泣いた後近くの長イスに座っていた由衣に言う律子


由衣はブンブンと首を横に振る


 「奥様も心配なさいます…」

 「ぃやっ…」


自分を愛おしく見てくれていたあのブルーの瞳はもう見られない


 「由衣様……ではお屋敷に帰りましょう?」

 (また…明日来れば少しは変わっているかもしれない…)


そう思い律子は里香子に連絡してから由衣を連れて帰った