立夏のうなるような声


二人はベッドに寄った


まぶたがぷるぷると震えている


 「立夏さんっ」


由衣が立夏の手を握る


 「立夏!」

 「うん……っ…母さん?」

 「あぁ…よかった…」


立夏の瞳が里香子を捉えた

里香子はほっとイスに座った


 「…立夏さん…」


立夏の瞳が由衣を映すと戸惑いに揺れた


 「…君は…誰?」

 「えっ……」


 「立夏?…」


由衣の手がゆっくりと立夏の手から離れていった