「どうしたんだよ」
「あっ…うぅん…亮介は?」
「俺?バイト帰り」
「…そう」
由衣はなんだが寂しそうに微笑んだ
俺にはその理由は今はわからなかったけど
由衣が泣いているところは見たくなかった
行き交う人の視線も気になったしとりあえず話がしたくて近くのカフェに誘った
由衣は「お財布ないから…」と言って断ってきたんだけど俺は「大丈夫」と言って座らせた
由衣をよく見ると俺が見てもわかるくらい高そうな服装
「由衣どうしたんだ?」
「えっ…あっ…うぅん…」
「うぅんじゃない、嘘下手なくせに」
「……」
「由衣俺にも話せない?」