「お帰りなさいませ」
「あぁ…ただいま…これみんなで食べて」
と水族館で買ったクッキー渡す立夏
「はい…立夏様…」
珍しく歯切れの悪い優秀な執事
「どうしたの？」
「…それが白石さまが来てらっしゃいまして…」
立夏はチッと舌打ちをした後由衣の顔を見せないように屋敷に入った
「あら？デートでもしてらっしゃったの？」
嫌みで迎えられてムッとする立夏は
「えぇ…婚約者と楽しく休日を過ごしましたよ？白石さん」
そう言ってエントランスに立っていた真由を通り過ぎて２階に上がっていく許嫁
（また…抱かれているの？あの女…悔しいっ）
真由は嫉妬でどうにかなりそうだった
