* * * * *
「ねぇねぇ!さっきのお兄ちゃんは由衣姉ちゃんの恋人?」
女の子が耳元で囁くように
「っ…!?」
「由衣姉ちゃん顔真っ赤だよぉ?どうしたの?」
男の子が不思議そうに見つめてきた
「そっ…そっ」
何て言って良いのかわからず顔を赤くして小さな子供相手にうろたえる由衣
「もちろん、恋人だよね?由衣」
後ろからふわりと抱きしめられた
二人の子供は「わっー由衣姉ちゃんタコだタコ!」とキャッキャッと跳ねている
自分を抱きしめる腕が立夏だと気づいたのは爽やかな香水
「り、立夏さん…」
「ん?」
座っていた由衣は抱きしめられて動けない
「二人…見て…る…離して……くださぃ…」
「やだ」