* * * * *


次に起きたとき隣には立夏はいなかった


眠るつもりはなかったのだが立夏の寝顔を見ていたらつられてまぶたがゆっくりとどした由衣


 (あ…れ…何時?…)

ふと部屋の時計を見ると10時

びっくりして飛び上がった由衣は慌てて着替えをして1階に下がった


 (寝坊しちゃった~)


ダイニングに入ると立夏は外国の新聞を広げながら優雅にコーヒーを飲んでいた


 (あ…朝から爽やか…)


昨日の寝ぼけっぶりを思い出してギャップに吹き出してしまう


 「おはよう、由衣」

 「おはよぅ……ございます…」


立夏だけがと普通に声が出たが村田がキッチンから現れると聞こえないくらい小さな声