「のぼせ……る…」


重い足取りでシャワールームから出てそのまま髪を乾かした


鏡を見れば頬に泣いた後

ごしごしと拭ってベッドルームに戻るとぎくりと肩を震わせた


立夏が上半身を起こしてトロンとした目で由衣を見据えていた



 「ゆーい…さっばりした?」


 「ぅん…」
 (なんだろ…寝ぼけてるのかな?…ゆっくりした話し方…?)

 「こーちおいで…」


立夏は毛布を捲って隣をバフバフッたたいた


由衣は立夏の寝ぼけように戸惑いながらも隣に座った


 「ゆーいっ♪」


立夏は楽しそうに由衣に抱きつくてそのまま倒れた


 「ひゃあっ!」