部屋の時計を見ればまだ夜中の4時


立夏を起こしたくはないがサッパリしたかった由衣は急ぎ目でシャワーを浴びた



 (……あの女の人が…立夏さんの結婚相手?…私は…なんなの…?)


昨日のパーティーを思い出すと、明らかに立夏の両親には歓迎されていない


なのになぜ立夏は自分を婚約者と言うのか


 (私と結婚しても…何もないのに……)


そう思うと心が鈍く重く感じてきた


 (っ……わたしっ…)

自分はどうすればいいのか


屋敷の人たちによくされすぎている


立夏からも離れたくないと感じ始めている


由衣は熱いシャワーを浴びながら涙をとめることが出来なかった