立夏に言われハッとして正面を向いて俯いた
(…恥ずかしいよ…~)
「さっ降りて?」
立夏は助手席側に回ってドアを開くと手を差し出している
-え…?
由衣は訳がわからず立夏をジッと見つめている
「降ろすから手、乗せて?」
こんな風に扱われたことがない由衣はおずおずと手を伸ばし立夏の手に重ねた
「高いから気をつけてね?」
小さな気遣いにも萎縮してしまう
(こんなこと慣れてるんだろうな?)
なにせ日本でも海外でも有名な“本郷家”の御曹司
レディーに対してのマナーはばっちり学んでいる
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