ぽかぽか陽気の中を、あたし達は並んで歩く。


勇介は眠そうに欠伸を噛み殺しているが、大地くんは腹減ったぁ、なんて言っていて、その腕を取って沙雪が絡まっている状態だ。


こうもラブラブな姿を見せつけられては、ぶっちゃけちょっと困ってしまうんだけど。



「さゆ、今日の英語どうだった?」


「全然ダメって感じー!
さゆカラオケの英語のとこ得意なのに、何が悪いのかなぁ?」


「いや、カラオケ関係ないって。」


突っ込むあたしを、勇介が笑っていた。



「まぁ、沙雪は馬鹿だもんな。」


「ひっどーい!
大地だって同じくらいじゃんかぁ!」


「いや、俺のが頭良いっしょ。」


言い合いながらも、仲の良さが滲み出てる感じ。


今までは色々と心配してたことも事実だけど、どうやらそれも見当違いだったよう。


うららかな天候も手伝い、気が抜けたように安堵した。


それからあたし達は、道中にあるコンビニに入り、おにぎりやお菓子、ジュースなどを買い込んだ。


あたしと勇介は、同じようにチュッパを大量に買い、ふたりに笑われてしまったのだが。