休憩に入って、比嘉が口を開いた。
「こまつ、モハやってるだね」
「あっ、そうなの!?」
「うん」
知ってたけど、なぜか自分は知らないふりした。
休憩時間、こまつの声を聞けた。
顔と合わず、変な声をしてましたよ〜。
そのときに、笑ってる顔を初めて見た。
可愛かったよ。
近いから、話まで耳に入ってくる。
こまつは携帯を開いて、友達に
「この子、可愛くない??」って何かを見せてた。
聞きたくなかった。
自分はこれっぽっちも可愛くないから余計嫌だった。
見せられてた友達は
「こっちのほうが可愛くない??」って
こまつの好みの子を軽く拒否してた。
タイプ悪いのかなって思ったけど
頭の中、嫉妬なのかわかんないけど
さっきの言葉でいっぱいになって、混乱していた。
学年集会なんて、頭に入らず
自分はおかしくなっていた。
知らない間に眠ってたんだ。