相棒って……

 どう見ても不釣り合いな二人だよな

 「こういうわけだから、今日は欠……」

 「七海さんも一緒に来ませんか?」

 出たよ。涼香のお節介モード

 「えっ!?」

 「今日の花火、私たちこれから学校の屋上で観るんです」

 「花火?」

 「はい」

 「でも、私部外者よ?」

 「大丈夫ですよ☆」

 あ~あっ、こうなったらもう止められないんだよね?

 「ちょっと待ってて、参考書だけ買ってくるし」

 「うん」

 あそこまで強引なのもどうかと思うけど、ま、李樹を引っ張りだす口実にはなるな。

 目的の参考書を直ぐにみつけ、急いでレジに向かい涼香たちの元へと戻る。

 さっきよりも和んでいる。

 やっぱコイツ交友力は凄いかも。

 「お待たせ」

 「じゃ、行こう♪」

 「ユキくん、よろしくね」

 「あ、はい」

 予定外の客を交えて夕闇に染まる中、学校に向かう。