遡るわ一年前のあの日。


“美紗、俺、お前とやってく自信もうねえんだ、別れよう。”

“な……んで……こんな事に……?”

“助けてくれて有難う……、間口 吾平……君だよね?”

ま……ち

(誰だようっせえな)

……ぐ……

(なんだよ……)

まぐち

(うっせえな)

間口!

「あーうっせぇな!!」

「ご、ごめん。」

オレの目の前に現れたのは、白江 美紗。

こいつは……俺が惚れている女。

「わ……りぃ。

俺トイレってくるわ!」

椅子から飛び上がると俺は駆け出した。