『向上鬼神の弾・ガリネス!』

裏間口の足場にガリネスを撃つ。

するとみるみるうちに裏間口は浮かび上がる。

「魔法弾の使い方が間違ってるよ僕。」

裏間口はニヤリと笑うと、左手の中指から魔法弾を撃つ。

『山塊地神の弾・ヴァラン』

弾は俺の左足を貫通する。

すると貫通した所に青痣ができている。

此の痣……よく見ると蜘蛛の形をしている。

「此の痣はどんどん侵食していく。

痣が身体全身にまわった時、其れは死だ。」

死!?

冗談じゃない。

「一分毎にジワジワと侵食していくからな。

大体二十分で死ぬよ。」

二十分!?

ますます冗談じゃない。

「さぁ、いくよ。」

裏間口は赤い機関銃を取り出す。

『来駕地神・ミフィルド』

解放の掛け声と共に、機関銃から弾が出る。

俺は其の弾が囮で別のところから魔法弾が来るのかと思った。

「油断大敵。」

「!!」

其の弾は普通の弾じゃなかった。

地面に落ちた弾は、手の形になり、俺の足に絡みつく。

「!!」

どんどんミフィルドは地中にオレを引っ張っていく。

「魔法弾を手から撃つのは馬鹿のやることだよ。

本来は拳銃から撃つものさ。

まあ僕の場合は機関銃だけどね。」

裏間口が腹立つ笑みをしながら言ってくる。

「大体、魔法弾は破壊するための魔法さ。

君の使い方は間違ってるよ。」