また山から飛び降りるのかな、と思っていたら、佐助は一度近くの小屋に入り、あたしの着ていた制服を持ち出す。


…あ、そういえばあたし、天狗たちが着てるような服を着ていた。


「…今気付いたのか?鈍いっていうかなんつーか…」


「…ははは」


かわいた笑いを浮かべる。



佐助の呆れ顔にはもう慣れた。