やっぱり佐助が若様だった。
初めて会ったときと同じ、山吹色の装束。



そういうことは、此処は天狗の山―…




「……っこんんの馬鹿女!」



開口一番そう言ってから、はや15分。お説教が続いていた。



くどくどくどくど言われてるうちにあたしも腹が立ってきた。


だけど、今回のことはあたしに非が有る。


黙って聞いてることにした。