気付くと、見たことも無い家の中だった。



あたしは…えっと、妖魔に襲われて、えっと。




小さな小屋だろうか。窓硝子からは森の木々が見える。



「お姉ちゃん起きた?」

11、2くらいの子供があたしを見ていた。



なんだか、初めて会ったときの佐助と似たような格好をしている。


「あ、僕若様呼んで来るね!」


若様?
まさか。
まさか。そんなキャラか?!
バカ殿様しか出て来ないよ?!




そしてあたしの想像が裏切られることはなかった。