「何か言ったか?燈」



脅迫するような目が向いていた。



男子の集団に早くも溶け込んだ佐助だった。ヤバい聞かれてたか。


「はいはい何でもございませんよ。馬鹿」



あのさぁ、と佐助が歩み寄って来る。



『今度は襲ってやろうか』



ガターン。




ゴン。



机とセットの、木と鉄で出来た、在り来りな椅子。

殴られたら多分、相当痛い。

打ち所次第で、死の危険もある。





山科燈の振り上げたそれが、烏丸佐助の頭に命中した音だった。