あたしの隣の席には不自然に空いた机。

転校生が来ると言ってやってるようなものだ。



…そう、転校生。



嘘こくな!




「はいはい静かに。今日は転校生が来るぞー」



担任が手招きする。ドアの向こうに視線が集中する。



言わずと知れたあいつだ。



あたしの純潔を奪いやがった糞俺様天狗。




黒板に白いチョークで、烏丸佐助、と書く。



愛想笑いしてんじゃねぇよてめぇ。