「…ところで、どうして佐助なの?もっと天狗はいっぱい居るでしょ?」


へ、と佐助は口の端を上げて笑う。


「山で《頭領》…俺の祖父様の次に強いよ、俺は」


「強いと契約出来るの?」


「契約した天狗は山の頭領になれる
。頭領は強くなきゃいけないから、天狗は戦いで契約の天狗を決める」


じゃあ佐助は強い天狗なんだ。


「今の頭領はお前の祖母様と契約してる。…だけど祖母様も頭領ももう歳だ。代わり時。この間契約を解除したらしいぜ」


町を守るために契約。


なんていうか…実感が湧かない。