「弥谷町の天狗は、人間と契約しないと町で生きていけない」


契約?


町で生きる?





「お前のご先祖様と俺のご先祖様が約束したんだとさ。
山科の系譜の人間と天狗は共依存しながら町を守ると」


これは町の成り立ちから説明しなきゃだなと言って、佐助はお茶を啜った。