「…緋祥が言ってたよ」




何故自分には両親がいないのか。


緋祥に無茶を言って答えさせようとしたことがあった。



『…妖魔と戦って死にました。貴方は、貴方の両親の為にも、妖魔と戦わなくてはいけない』




敷かれたレール。


自分がその上を走るという前提で敷かれているレールだ。



仇討ちが仇討ちを呼んで、

怨みは怨みを呼ぶ。



終わらない螺旋。