中学3年の時、突然あたしに言ってきた。
“付き合って下さい”
と…
隣のクラスで爽やかな少年って感じの男の子だった。
衝撃的な初めてのあたしには、とくに断る言い訳とか理由とか思い浮かばす、“いいよ”ってそんな簡単に言って、付き合う事になった。
付き合ったら、どんな感じになんのかな?とか…手を繋いだりすんのかな?とか、少なからずも想像を描いてた事もあった。
でも、とくに付き合ったからってラブラブとかそんな感じじゃなくて、ただ隣に並んで歩くだけ…
別にそれが嫌だった訳じゃない。
でも彼は高校の進路って事で勉強、勉強だった。何かとあれば勉強の話…
それと比べて、あたしは彼の事をもっと知りたいと思ってた。“遊びに行こ”って言っても“ごめん勉強がある”彼はいつもそう言ってた。
それが悪いとは言わない。
ただあたしに対してもっと構ってほしかった…