30分くらいしただろうか

ロバート様が、部屋に戻ってくる

疲れ切った体をベッドに倒すと、深いため息を零す

「母はもう長くないそうだ
今夜か…明日かってとこだろうな」

ロバート様が悲しげな顔が見えた

「母と過ごした時間なんてほとんどないのにな
なんでだろうな
弱ってる母を見ると胸が苦しくなったよ」

体を起こしたロバート様が、苦笑する

悲しいはずなのに、悲しむ姿を見せられない男の顔が見えた