「死を恐れるな
俺は生きる
なにが遭っても、生き抜く」

「言ってることがめちゃくちゃです」

死を恐れるな…って言いながら、死なないって…

ロバート様がにっと笑った

「死なないから、アナンデールの城で待ってろ」

ロバート様が私に背を向けると歩き始めた

不安です

私は…怖いです

ロバート様がはっきりと言葉にして『死なない』と仰ってくださっても

心の中にある不安は消えません

きっと

ロバート様が、無事にアナンデールの城に戻ってきてくださるまで

私はきっとこの不安と戦うのでしょうね

早く…少しでも早く、戻ってきてください

お願いします

私は離れていくロバート様の背中に向って、心の中で呟いた