「むふふ…んんふぅ」

俺の着替えている隣で、イサンがくねくねと身体を動かしながら、緩み切った笑い声をたてていた

「何だよ」

「んー、ふふっ」

俺の背中を指さして、イサンが膝をくねくねと曲げ、また首筋を指でさして、奇妙な笑いを見せた

「言いたいことがあるなら言え!」

「言っていいのぉ?」

「俺の視界でくねくねと変な動きをされているよりはマシだ」

俺はグリーンのチュニックを被ると、ウエストにベルトつけると剣を佩いた

茶色のブーツを履いて、ソファに座ると、イサンを見やる

イサンはまだくねくねと奇妙な動きをしている

「背中に引っ掻き傷があって…首には…むふふ
イザベラ様の部屋の前で警備してた兵によれば…廊下まで聞こえたとかぁ
イザベラ様のルームメイドによれば…シーツにあるべき染みがあったとか…
うふふ、あはは」

「気持ち悪いんだよ、その笑いがっ!」

「だってぇ…」

イサンが人差し指で俺の肩をツンツンと押してくる

「ねえ…気のりしてなさそうだったのにぃ?」

俺は息を吐き出すと、イサンを睨んだ

「あのなあ…別に気のりしていないわけじゃない
まだイザベラは幼いから・・・」

「でも抱いちゃったんでしょ?」

ぐふふっとイサンが笑い声を洩らす

なんか…もう、面倒くせえ