「ごめん、イザベラの生活を大幅に制限して」

「いいえ、私より、ロバート様のほうが大変なのでしょ?」

ロバート様が鼻皺をよせて微笑むと、首を横に振った

「俺はいいんだ
俺自身が選んだ道だから、根をあげるなんて甘えは許されない
でもイザベラは違うだろ?
俺の一方的な手紙で、俺に嫁ぎ、イザベラの意思関係なくここで生活をしなくてはいけないんだ
無理をさせたくない」

「大丈夫です
ロバート様がお近くにいてくだされば」

私はロバート様の肩に頭を乗せた

「ロバート様」

「なんだ?」

「私、がんばりますからっ!
ロバート様が安心して、甘えられる場所になれるように…私、なりますからっ」

私の言葉にロバート様が目を大きく開けると、一気に顔を真っ赤にした

「お、おう」

ロバート様が私から視線をそらした

反対側に顔をやると、布団から足を出して、私に背を向けた

私の肩からロバート様の手が離れる

え? あれ?

私、へんなこと言っちゃったのかな?

「あ…あの?」