「俺はそういう賭けごとはしない主義なんでね
なにがあろうとも、妻の足を見せるなんてことはしない」

「ああ、いいさ、いいさ
なら、俺の魅力で奥方の足を見させてもらうさ」

「勝手にしろ」

「ふうん、俺を甘く見るなよ?」

アンドリュー様はにやっと笑うと私に近づいてきた

え? やだっ…

「俺、絶対にきみを…うおぅ」

アンドリュー様が、バランスを崩すと城の壁に顔面の打ちつけた

なにが起きたの?

私はロバート様を見た

ロバート様は上げた足を、ちょうど地面のおろしているところだった

ロバート様の横にはイサンが、長い足を前に出していた

もしかして…

イサンが足を出して、アンドリュー様の足を引っかけて

バランスを崩したアンドリュー様を、ロバート様が蹴った?

「アンドリューを甘く見てないが…ここは俺の城だ
俺なりのルールで、阻止させてもらう」

ロバート様が私に手を出してきた

「行こう
馬鹿は放っておいていい」

私はロバート様の手を取って、庭に向かった