「ちょっとだけ、足を見てもいい?」

「え?」

私はふるふると首を振った

「おいっ! 俺の妻だぞ」

ロバート様がアンドリュー様の肩をぽんっと叩いた

「見たいんだよ、エロい意味じゃないから」

「どういう意味だろうが、女の足を見るなんて失礼だぞ」

ロバート様が低い声を出す

「だって気になるだろ?
俺を軽々と背負って、投げたんだぞ?」

「なら、俺が見ておく」

「駄目だ
俺がこの目で確かめる」

「馬鹿かっ
イザベラは俺の妻であって、お前のじゃない」

「だから見せてってお願いしてるんだろ」

「駄目だって言ってるだろ!」

「夫の前で、言ってるんだからいいだろ?」

「良くねえよ」

「どこが?」

「全部が、だ」

「なら、勝負だ
俺が勝ったら、足を見せろ」

ロバートがにやりと笑うと、アンドリューの胸を押した